catalina-cosplayのブログ

コスプレ衣装や小物制作に関するもの

3Dプリントしたガルーダ天球儀を塗装してみた(その3)

思ったより良くできました。かたりぃなです。

今回はガルーダ天球儀の一番外枠パーツの塗装と飾り付けの一部をやりました。

この調子で飾り付けしていけばもっとすごいのができそうです。

塗装した部分について

今回は一番外側の金枠と、その枠の下側についてる飾りです。

塗装終わると結構それっぽくなってきたので記念撮影です。

天球儀自体は展開・回転させられるようにしたので、それぞれの収納時と展開時で2種類あげておきます。

収納時

収納したとき(床に寝かせた状態)だと、こういう感じで閉じて収納できます。これならイベント会場でも安心ですね。

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上側の飾りはまだ作れてません。

ガムテープ貼ってあるのは回転用の軸の飛び出し防止用です。

 

展開時

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展開するとこうなります。

自重で中途半端な位置で回転してしまうので、白色パーツと黒色パーツの間を指でもってから撮影してます。

軸は固定してないので自由に回転します。すごくいい感じですね。

ゲーム中みたいに回転させたい

今回はプロトタイプなので、動力は入れていません。

ただモデリングデータで検証してみたところ、少し工夫すれば動力を入れられそうな感じでした。

候補としてはこれでしょうか。

天球儀の各パーツは薄いからサイズ的にはこれが最有力なのかなと。

これを使うとして、残る問題はどうやって組み立てるかということです。

 

モーターボックスと電池ホルダーを組み込むには軸を挿入する余裕が必要で、天球儀を見る限りそれはありません。

なので、軸とクランクを挿入する余裕をつくったうえで、それを隠せるようカバーを作るという2つのパーツわけが必要そうです。

一番難しそうなのは厚みのほとんどない黒色パーツですが、これも追々考えましょう。

Blenderモデリング

せっかくなのでモデリング中の写真をあげてみます。

現状ここまでできてますが、上飾りパーツがごてごてしていて試行錯誤中です。

銀色パーツとの噛み合わせがあるので、どうしたものかなと考えながらやってます。

あんまりテキトーにやっちゃうと、プリントできても組み立てできないってことが起こりうるので。

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あとは周辺についてる飾り羽どうしたもんでしょうね。

羽も3Dプリンタで出力できないかと考えていましたが、さすがにイベント会場で危ない気がします。今でもトゲ多くて危ないのに、羽まで硬質な素材だともはや完全に凶器です。

手芸屋さんで売ってる羽を買ってくるか、ライオンボードを切り出して作ろうかなと検討してます。

 

この天球儀の重量

現時点で1.5kgでした。大きいサイズのペットボトルですね。

写真撮るときも大変でした。こればっかりはどうしようもない気がします。

それでは今回はこれくらいで。

3Dプリントしたガルーダ天球儀を塗装してみた(その2)

さらに塗装をしました。かたりぃなです。

ガルーダ天球儀の一番内側のパーツについている飾りです。

塗装直後

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奥のカッターナイフはサイズ比較用です。

 

素材

金色はいつものガイアノーツのパールゴールドです。

シルバーはガイアノーツのブライトシルバーが好きなのですが、手元の在庫がなかったので、スプレーで代用しました。

コレです。

塗装後は酸化で変色したりホコリがついて汚くなるのを防ぐために保護材を塗ります。いつものクリスタルバーニッシュです。

仮組みしてみる

このパーツを中央部に組み込んでから組み立てて確認してみました。

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いい感じです。

 

写真で黒色の部分はゲーム中は赤褐色なので、これも塗装しなきゃですね。

模様が複雑で大変そうです。

3Dプリントしたガルーダ天球儀を塗装してみた

基本パーツは3Dプリント終わったので、塗装をはじめてみました。かたりぃなです。

 

まずはパーツ1個だけ塗装完了

まずは1つだけ塗装終わったのでイメージとあってるかどうか確認のために組み立ててみました。

うん。こんな感じです。

ちょっとツヤが出すぎてる気もしますが、このほうが目立つので良しとします。

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塗装手順はいつものやつです。

  1. ジェッソで凹凸を埋める
  2. クリスタルバーニッシュで艶出し
  3. マスキングテープで金色部分以外を マスク
  4. エアブラシで金色塗装
  5. 塗装した部分にさらにクリスタルバーニッシュを乗せる

素材はこちら。

 

ホルベイン ジェッソ  M 標準微粒子 AM462 900ml
 
ガイアカラー 132 パールゴールド 15ml入
 

 

ちなみに、この天球技は手で動かすことにしたので、電動パーツのことは考えずに回転機構だけ仕込んでおきます。今回のがうまくできたら電動版を作ってみたいです。

 

動かしてみる

手動で回るようにはなっているので適当にそれっぽく回してみました。

一番外側のパーツが黄色く見えているのは、3Dプリンタの素材切れでこうなってしまいました。

まだ試しに組み上げただけなので回転軸はガムテープ固定で飛び出さないようにしています。

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回すときにちょっと引っかかりますがおおむね良好です。

回転機構に使ったパーツはこんな感じです。

  • ハトメ
  • アルミ丸棒。直径3mm
  • ワッシャー

穴自体は3Dモデリングの段階で5mmにしたのですが、誤差の影響もあって通りませんでした。

とはいえ3mmだと、5mmの穴に対して隙間が大きくなるので、回転するときにそのぶんだけブレが出ることになります。

遊びは1mmくらいを想定していたので、この差がスムーズに回らずに引っかかる状態となってしまったようです。

 

次はどこ塗る?

中央部分のパーツを塗りたいと思います。

マスキングの手間を省くために、この部分はパーツ分割してプリントしたので。

一番外側のパーツはほぼ金なのでマスキングなしで行ける気がしています。

 

では今回はこれくらいで。

ff14の天球技をつくってみる

FF14の天球技がギミック的に面白そうなのでつくりはじめました。かたりぃなです。

ギミックが面白そうなので、最終的にはモーターとか入れて動かしたいです。

その前にうまくいくかどうか確認したいのでモーター入れていないものを作ります。手で回せばいいんじゃないかしら。

モーター版作ったらモーターなし版はどっかで売るつもりです。

こういうお試しができるので3Dプリンタはとても便利ですよね。ライオンボードスタイロフォームを手で削っていたら「もう一個同じのを!」ってのは面倒になっちゃいますし。

道具の準備

ツール類はこんな感じです。

塗装はまとめてやるつもりなので今回は手付かずです。

 

気合いでモデリングする

色々みてまわったところ、ガルーダ天球技が直観にマッチしたのでつくることにしました。

気合いでモデリングしていってここまでできました。

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本当は一番上の部分に羽とかの飾りがついているのですが、まだ作れていません。

難しい……。

 

3Dプリントする

内側のパーツから順に3Dプリントしました。

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大きいほうのパーツに切れ目が見えているのは、分割して出力したためです。

手元の3Dプリンタでは20cm四方のものしか出せないので、分割してプリントしてから組み立てていきます。

 

組み立てる

パーツを組み立てていきます。

うちの3Dプリンタさんはそれなりに正確にプリントしてくれるので、結合部分さえしっかりモデリングできていればホットボンドとアクリサンデー接着剤で簡単にくっつきます。

それでも高低差がでてパーツの切れ目が見えてしまうので、こういう部分はグルーガンで埋めてからジェッソで隠します。

 

組み立てて動作確認

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まだ途中ですがうまく回るか試してみました。

静止画なのでわかりにくいですが、かなりスムーズにクルクル回りました!やったね。

 

Blenderの使い方Tips

今回のモデリングで私が覚えた機能です。

平面にスナップ

Blender画面下のほうにある磁石で平面にぴったりと沿うようにできます。どうもクセのある機能で、スナップさせたい面の法線方向からの視点で扱ったほうがやりやすかったです。

ベジェ曲線・円

飾りの掘りとか突起とかはベジェ曲線に細い円筒をカーブモディファイアで沿わせて、ブーリアンで差分・統合しました。

手作業と違って細かい部分を確実にできるのがいいですよね。はんだごで彫ると失敗したとき泣きますが、これなら試行錯誤しながら納得いくまでできます。

 

プロポーショナル編集モード

曲面を作りたい時に便利でした。うまく表現できませんが、「ぐにゃっと曲げたい」なんてときに便利です。動かしたい頂点や面を選択して、Gで範囲を変更、あとはぐにゃっと曲げたり伸ばしたりして使いました。

 

ループ辺の接続

天球技は表裏が線対象になっているので、表面だけ作って裏面はコピーで済ませました。ミラーはうまくいかなかったので……。

表裏のパーツをくっつけるときにブーリアンでやってしまうと面がガタガタになったりするので、ループ辺でくっつけました。

 

 

3Dプリンタの使い方Tips

da Vinci 1.0 Pro特有のTipsがほとんどですが、色々わかってきました。

厚みは0.3mmがちょうどよさそう

プリント層があまり薄いとフィラメントが詰まったりして調子悪くなります。キャリブレーションが完璧にできていればいいのかもしれませんが、そこまで調整する技量もないのでめんどうです。

多少は積層面が見えても後から塗装下地とかで隠せるので、これくらいがちょうどいい感じです。

 

プラットフォームシートの厚みによってZオフセットを変える

今回は新しいプラットフォームシートにしました。公式のものより調子いい感じです。

ただ、公式のものよりちょっと厚みがあるので、Zオフセットを増やしておきます。これを知らずにやってしまうとシートが削られたりしてサイアクでした。

 

ガコンガコン音がする

プリント中に太鼓をたたくみたいなリズミカルな音がするときがあります。

色々調べてみたところ、フィラメント送り出しモーター部分で鳴っている音です。

フィラメント送り出しモータで音が鳴る原因は、ノズルの出力口が何らかの原因で詰まっていて、送り出そうとして失敗してフィラメントを削ってしまっているためでした。

じゃあどうしてこうなるのかというと、たとえば

  • プリント層が薄すぎる
  • Zオフセットが短すぎる
  • そもそもノズルが詰まっている

なんかがあります。

というわけで、ガコンガコン音がするようならZオフセットを大きくして鳴らなくなるかどうか確認したほうがよさそうです。

あまり大きすぎると今度はプリント面に張り付かないので注意です。

 

では今回はこれくらいで。

FF14阿修羅武器(黒魔)九條の制作

FF14の阿修羅武器(九條)を3Dプリンタで出力してみました。かたりぃなです。

なんだかんだであっという間に完成したので途中経過の写真撮り忘れてしまいました。

 

作る手順はだいたいこんな感じです。

  1. Blenderモデリングする
  2. 3Dプリンタで出力できるようにデータ補正をする
  3. 出力可能サイズに分割する
  4. 3Dプリント
  5. 出力したオブジェクトの中空部分を埋めて強化する
  6. 接着剤で各パーツをくっつける
  7. ジェッソで表面処理+パーツの継ぎ目を埋める
  8. 塗装

モデリング自体は一か月くらい。プリントと後処理は1か月くらいです。

平日はまとまった時間が取れずにほとんど作業していないので、週末くらいしか作業はしていません。

各手順を簡単に説明します。

Blenderモデリングする

Blenderで適当にモデリングしていきます。後でやるデータ補正のことを考えて、ポリゴン関係がおかしくならないよう気を付けつつやります。

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3Dプリンタで出力できるようにデータ補正をする

blenderに付属のデータチェッカーで問題なくても、3Dプリンタ側のツールで受け付けられないこともあります。

Windows10には3D Builderという3Dプリント用のソフトがあるので、これで補正します。

3DBuilderが無い環境でも、クラウドサービスに補正ツールがあるので、これを使うことでも同じことができました。

https://tools3d.azurewebsites.net/

こちらもMicrosoftのサービスなので、利用にはMicrosoftアカウントが必要ですが、無料で利用できます。

補正された内容は次のようなものでした

  • ポリゴンのコリジョン部分のマージ
  • 裏返ってしまったポリゴンの削除

前者はモデリングした各パーツのマージで発生しているもので、起きないようにしたつもりでしたが、なかなか難しいようです。

後者はベジェ曲線のねじれや、モデリング時のモディファイアでの変形角度が急な部分で起きやすいです。

出力可能サイズに分割する

補正が完了したstlデータを再びBlenderにインポートして、3Dプリンタの出力可能サイズに分割します。このときまたデータを壊したりしないよう、モディファイアのブーリアンで分割します。

なぜかブーリアンできないこともありますが、オブジェクトの位置関係を変えてあげるとうまくいったりします。座標を変えるだけでうまくいくこともあるので、内部での計算時の浮動小数点誤差かなと推測しています。

3Dプリント

3Dプリンタの設定をして出力します。

一回で2~3時間くらいかかるので慎重にやります。

今回はABS樹脂を使用するので、プラットフォームから剝がれやすい(反りが出てくる)ので、ラフトをしっかりつけるなどの対処をしておいたほうが無難です。

成功パターンと失敗パターンを比較すると、ラフトの出力まで正常にできていれば、以降はだいたい最後まで出力できています。

出力したオブジェクトの中空部分を埋めて強化する

出力オブジェクトの設定で今回は中空にしました。ただ、こうしてしまうと強度的に不安でイベント会場とかのちょっとした衝撃で壊れかねません。

適度な強さになるよう、小さな隙間はグルーガンで埋め、大きな隙間にはスタイロフォームの切れ端を詰め込みました。

3Dプリントで表面が荒れてしまっている部分もここで修正します。

接着剤で各パーツをくっつける

最初は手っ取り早くアロンアルファでやろうとしましたが、どうもABS樹脂が溶けるらしく接着できませんでした。

接着面が広い個所はいつものG10ボンドで、小さな隙間はグルーガンで埋めます。

このグルーが突起になってしまうので家庭用リューターで削り落とします。

ジェッソで表面処理+パーツの継ぎ目を埋める

いつものジェッソ。塗るというよりも乗せていくように表面の凹凸を埋めていきます。

塗装

資料をよく見ると、光沢があるのは中央の球体部分だけなので、ブラックジェッソむき出しで行くことにします。
中央の球体は発泡スチロール球の表面処理をジェッソで行ったものにスプレーで塗装します。

 

完成

なんとか完成しました。

先端部分に金色装飾があるはずなのですが、今回は目的のイベントに間に合わなさそうなのでまた別の機会に作ることにします。

あ。飾り紐も必要ですね。

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今回使用した3Dプリンタ

安い買い物ではありませんでしたが、なかなかいい働きをしてくれました。

手作業でスタイロフォーム切り出すよりも早く正確に目的ものもを作れましたし、失敗してもデータさえあればすぐやり直しできるのがやっぱり強みですね。

最近ソフトウェアアップデートが入って3Dデータ補正機能が追加されたようですがまだ試していません。

次は天球儀とか作ってみたいですね。

3Dプリンター ダヴィンチ  1.0 Pro

3Dプリンター ダヴィンチ 1.0 Pro

 

 

3Dプリンタで着ぐるみコスプレ用の面を作る実験

3Dプリンタを購入したので色々試しています。かたりぃなです。

 

購入した3Dプリンタはこちら。

3Dプリンター ダヴィンチ  1.0 Pro

3Dプリンター ダヴィンチ 1.0 Pro

 

 

大き目サイズのオブジェクトも出せるし他社製フィラメントも出せるってことで、購入して色々試し中。

色々と設定いじって出力して遊んでいたところ、ふと思いました。

「いわゆる着ぐるみコスプレの美少女マスクだせるかも。」

思い立ったが吉日ということでさっそくやってみました。

 

適当な3Dモデルをダウンロードする

とはいえ、人の顔をモデリングできるほど私に美術の才能はありません。

そういえば結構前から某動画サイトで3Dモデル歌って踊らせたりというのが流行っていますね。

MMD(miku miku dance)のモデル配布されているものの中から適当に自分好みのモデルをチョイスしてダウンロードしました。

 

必要なモデルを取り出す

今回は面を作るのが目的なので、頭以外の不要なオブジェクトを削除します。

pmx-editerというMMDのモデル編集ソフトでマテリアル単位で削除しました。

髪とかも邪魔なので削除してつるつるの頭だけ残します。

そしてblenderで取り込み。アドオンの追加で少し手間取りましたがうまくできました。

取り込んだ結果こうなりました。

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プリントできる形に成型する

まず大まかな手順を整理するとこうなります。

  1. シェイプキーの削除
  2. 前面だけ残して不要な面を削除
  3. 大きさを調整する
  4. プリントしやすいようZ=0の位置に面の端をそろえる
  5. 厚み付けモディファイアを適用
  6. 目とか欲しければ目と頭本体をブーリアンで統合

以下、詳細です。

シェイプキーの削除

MMDモデルは変形などのためにシェイプキーが設定されています。主に表情などの切り替えで使うみたいですが、3Dプリントのために編集するには邪魔になるので削除しましょう。

blenderの画面右下のプロパティタブ->オブジェクト->シェイプキーを開きます。

ここに表示されているシェイプキーが残ったままだと、後述の厚み付けとかブーリアンのモディファイアが適用できないのですべて削除しました。

不要な面の削除

次にtabキーで編集モードに切り替えて、不要な頂点を削除しました。

大きさの調整

右下のプロパティタブ->シーン->単位系を選択してメートル法にする。

3Dプリントではオブジェクトに対するスケーリングは適用されないっぽいので、オブジェクト編集モードにして全頂点を選択後、スケールを変更して任意の大きさにします。

スケール変更後、オブジェクトモードに戻るとNキーで表示されるツールシェルの中の寸法がメートル法で表示されます。

印刷面をZ=0に合わせる

印刷する方向に面を回転させ、面の側面頂点をZ軸の0基準地点まで伸ばします

真横からの視点に変えて下端の頂点を全て選択、Eキーで任意の地点まで簡単に伸ばせました。その後、S,Z,N,0の順にタイプしてZの下端を揃えます。

 

 編集後のデータはこうなりました。

目がないせいか気味悪いですね……。

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3Dプリントしてみる

いきなり実際のサイズでやると失敗しそうなので試しに小さいサイズを出力してみます。実験なので粗目の設定で。

当然のように一回目は失敗してしまいました。

失敗の原因はラフトなしでやってしまったこと。

出力オブジェクトにはエクストルーダからのそれなりの力がかかるらしく、ラフトでプラットフォームにしっかり固定しないと厚みを付けていく段階でプラットフォームからはがれてしまいます。

ラフトを付け直してやりなおし1cmずつつけてみたところ、うまくいきました。

完成したものがこちら。

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これなら着ぐるみコスプレできるかも!

塗装(特に目のスフィアとか)をどうするかという問題もありますが、まずは出力できたので良しとします。

この3Dプリンタは武器や装飾品作りにも活躍しそうです。

3Dプリンター ダヴィンチ  1.0 Pro

3Dプリンター ダヴィンチ 1.0 Pro

 

最後にどうでもいいこと

pmx形式のMMDファイルは権利関係がややこしいので個人で楽しむレベルにしましょう。

pmx-editerのディレクトリの中にあるライセンス読むと分かるのですが、pmxファイルは商用利用禁止と書かれています。日本ではファイルフォーマットに著作権は認められないみたいな話があった気がしますが、触らぬ神に祟りなしです。

少なくとも今回は個人で楽しんでいるだけなので大丈夫でしょう。

では今回はこれにて。

FF14阿修羅装備(黒魔)の制作

普段作らないようなタイプのコスチュームを作っています。かたりぃなです。

今回は妻の発案でつくりはじめました。私自身は戦記ヒラ装備みたいな洋風の煌びやかなものが好みですが、妻の好みは私のそれとは対照的で、阿修羅装備(黒魔)が欲しいとのこと。もともと和服が好きらしいので、衣装のデザインを見せられたときに「なるほどねー」といった感じでした。

それにしてもFF14の装備品って立体的にできていて苦労させられます。まあこうやって構造とか考えながらあーでもないこーでもないと試行錯誤するのが楽しみではあるのですが。

そんなこんなで、まずは造形部分を作ってみました。衣装の形状を分析すると次のような造形パーツから成ります。

  1. 腕アーマー
  2. 肩当て
  3. 胴アーマー
  4. 腰アーマー

この中で作りやすそうな腕アーマーをさくっと作ってみました。さすがに慣れてきたのか、作業にかかった時間は一週間くらいです。

 

つくりかた

  1. 型紙を起こす
  2. 5mm厚ライオンボードを型紙に合わせて切り出す
  3. 切り出したライオンボードのフチを炎であぶって整える
  4. 1.5mm厚のライオンボードを5mm幅の短冊状に切り出す
  5. 4で作った短冊状のライオンボードを3のフチにボンドで固定して装飾にする
  6. 装飾の穴をあける
  7. ライオンボードを熱加工して曲げる
  8. ブラックジェッソで下地塗装
  9. クリスタルバーニッシュで仕上げ塗装

基本的にいつもどおりの手順なのですが、今回は黒魔用の衣装のためか全体的に真っ黒なので下地塗装は黒色のジェッソを使いました。
下地の様子をみて塗料を塗るつもりでしたが、下地だけできれいな黒色になったので、塗装せずにコーティングのみにしました。
仕上げのコーティングなしで大丈夫かもとか思ってましたが、コーティングなしだとパーツ同士がこすれたときに傷のようなものが残ってしまうのでコーティング剤を塗ることにしました。
コーティング剤は今回初めて試したアクリル絵の具用のクリスタルバーニッシュです。焼きを入れた金属のような光沢になって満足です。どうでもいいことですがクリスタルバーニッシュって必殺技っぽいネーミングですよね。

 

途中経過の写真を何枚かとってみたので載せてみます。

ライオンボードを切り出す

カッターの切れ味が悪かったせいか、カットした部分が毛羽立ったようになってしまいました。

次の工程でこの毛羽立ちはなくなるので気にしない。

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炎であぶって毛羽立った部分を整える

フチの部分をあぶると毛羽立っていたりする部分が溶けて、このように目立たなくなります。

百均のライターでもいいのですが、仏壇用のローソクを立ててやったほうが作業しやすいです。ライターが熱くなって持つのが大変ってこともなくなりますし。

ちなみにこの処理をしておかないと、次の下地処理の段階で何度塗っても毛羽立ちが消えないという状況になってしまうので注意です。

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装飾をつける(縁取り、穴あけ)

今回も5mmの幅のライオンボードをフチの装飾に使いました。

最下段のパーツだけは5mmだと幅が広すぎるので、その半分(2.5mm)にしました。

穴ははんだごでで開けられます。はんだごてが温まったらその熱でライオンボードを溶かすという使い方です。私は電子工作もやるので、次の2つの理由からそれぞれ専用のこて先を使い分けています。

  1. はんだ以外のものでこて先が汚れると電子工作に使いづらい
  2. はんだが衣装に移るのが怖い

また最下段のパーツは単純な丸穴なので、レザークラフト用のポンチであけました。レザークラフトの道具って色々使えて便利です。夜間に作業できないという欠点はありますけど、綺麗な丸穴はこっちのほうが仕上がりが綺麗です。

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下地塗装と仕上げ

下地にはブラックジェッソ、ライオンボードの穴が埋まるまで何度も何度も塗り重ねます。凹凸が激しいところはその凹凸を埋めるようにゆっくりと何度も塗り重ねます。

ひととおり凹凸が埋まったら、ジェッソを水で適当に薄めて表面をならすように塗り重ねます。濃いままだと凹みにジェッソが入りにくいのか埋まりにくい気がします。

以前作った戦記装備は光沢を綺麗にするために表面にヤスリがけして滑らかにしましたが、今回は無しです。妻曰く「中世的な世界観だから、金属そのものが貴重だし、加工技術も発達していないから、多少は凹凸が残っているほうが味があって好き」らしいです。なんか説得力ありますね。

 各パーツを塗装し終わるとこうなります。

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完成

それぞれのパーツを接着材で固定して完成です。
造形にも慣れてきたのか、思ったよりも綺麗にできてびっくりです。

本家のデザインをよくみるとツノっぽい物体が出ていますが今回は無しで。ちょっと手間かかりすぎる予感がするので夏コミまでに余力があったらということで。たぶんないけど。

だって造形パーツはちまちま作っているけど本体の布工作のほうはまだ手を付けていませんし。

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おまけ(腰アーマー)

剣道の防具でいうタレみたいなやつもついでに作りました。これは腰の左右の防具ですが、前後もまた別途つくります。

腰防具のデザイン上は腰回りをがっちりガードする構造ですが、そのままだと歩けなくなるので可動部を付けてあります。写真上のほうが腰にあたりますが、上から2つ目までのパーツはボンドでの接合ではなくレザークラフト用のカシメで止めました。これでイベント会場でも動きやすいと思います。

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 写真をよく見るとクリスタルバーニッシュの塗りムラがありますね……気が向いたらちょっと塗り重ねようかな。

それでは今回はこれくらいで。