【コスプレ】FF14のタイラスを作ってみた
作業に夢中になっていると途中経過の写真撮るのを忘れがちです。かたりぃなです。
今回も3D切削加工機でスタイロフォームを削って作りました。
そんなこんなで、やっと完成しましたよ。タイラス。
完成写真
向かって右上の翼が外れかけていますね。。。
翼の固定方法は色々と試行錯誤した結果、本体内部でハリガネをヒートンに差し込む形で固定したのですが、これが限界でした。
今回初めて知ったのですが、物をつりさげるための固定具の金具ってヒートンって名前なんですね。
ちなみに、ヒートンと比較して開いているものは「よーとう」、直角に曲がっているものは「よーおれ」と呼ぶらしいです。
接着材で翼と本体を完全に固定してしまえば安定するのですが、そうすると持ち運びが不便極まりないです。
個人でやるコスプレってこういうところで苦労しますね。
作り方手順
- スタイロフォームを切削機で加工して翼のパーツを制作
- 加工したパーツをボンドでくっつける
- 翼の金色着色する部分と白色部分の境界部分をリュータで削る
- 全体をジェッソで下地塗装します
- 接着部分などの凹凸を削って埋めてを繰り返す
- ジェッソの上からグロスメディウムを塗装してつやを出す
- エアブラシで塗装
- トップコートで塗膜保護+つや出し
- レンズを加工するために塩ビ板を切り出します
- 切り出した塩ビ板をヒートプレス加工して丸みを出す
- 一枚では透けてしまうので複数枚の塩ビ板を加工して重ねます
- レンズ取り付け用の磁石をレンズと本体に接着します
途中経過の写真の数が1枚しかないので、工夫したポイントを重点的に書いてみます。
3D切削機を使うメリット
今回もまだ慣れない3Dモデリングだったので「基本的な形状だけ機械で作っておいて、細かい模様などは後から手で直したほうが早い」と思っていました。
ただ、最近あちこちで見かける3Dプリンタの熱溶融方式では一般的に内部が空洞となり、「後から削って修正する」という手段を取りづらいということは聴いていました。
そこで3D切削加工機でスタイロフォームを削るという方式を取りました。
スタイロフォームは使い慣れているので、後から模様を彫ったりするのも簡単にできます。
そんなこんなでスタイロフォームを加工し終わったところです。
今回もこちらの工房の機械をお借りしました。
レンズの取り付け方法
レンズは磁石の磁力を使ってくっつけることにしました。
接着材で固定してしまうと、後述のギミックを埋め込むための加工が難しくなってしまうからです。
レンズ自体には負荷がかかることはまずないので、百均で売っている磁石で十分接着できました。
接着はグルーガンで。樹脂をたっぷりと磁石が動かないくらいに出して固定します。
光らせたい!
現状では未実装なのですがゲーム中では光っているように、構えた時に光らせるとかやりたいです。
写真には写っていないのですが、内部で配線だけは済ませてあります。
スイッチは本体装飾の下のほう埋め込み済みで。
あとは電子回路の制作と輝度の調整をすればできそうです。
感想
物を作るのって楽しいですね。
3Dモデリングにも慣れてきたので3Dプリンタ買ってしまおうかとも思っているのですが、なかなか踏ん切りがつきません。
最近主流の熱溶融方式の3Dプリンタだとフィラメント(3Dプリントする原料。ふつうのプリンタでいうインクみたいなもの)がお高いので、悩み中。
ものを作る・売るということ
こういうモノ作っているという話をすると「売れるんじゃない?」と返されることがあります。確かにパっと見のインパクトから売れるかもしれません。
ただ今回作ったFF14のタイラスは試行錯誤にかかった時間+工房の利用料金などを含めると、現実的な数字には到底ならないです。
そんなこんなで自宅に3Dプリンタ欲しいなと思っている次第。
さて、ものを売る・買うの話になると誤解されやすいのですが、「大儲けしたい」みたいな欲望は私は持っていません。そもそも、お金儲けを目的にするのってコスプレの本来の楽しみ方とは違う次元のお話だと思っています。
こういった売り買いの話になると業者の存在について語られることがありますが、業者製の衣装でイベント参加している方も大勢いるので、衣装業者自体を否定するつもりはありません。
コスプレ衣装の業者様は「手作りできないからと諦めていた人たちでもコスプレイベントに参加できるようになった」という大きな功績を収めていると私は考えています。
対して、私のコスプレ衣装やアイテムづくりの根底にある思いは「その作品・キャラが好きだから、自分が欲しいものを現実世界で形にしたい」といったところです。誤解を恐れずに表現するなら「大人のごっこ遊び」です。
私にとってはイベント会場で自分が作ったものを見て「あのキャラだ!」とか反応してもらえるだけで充分幸せですし、同じジャンルの人とあわせ写真とったりすることが何より楽しいです。
もし売るとしても、今の私の力ではせいぜい「材料費と手間賃を出すので、同じものもう一本つくれませんか?」に応えるのがギリギリなんじゃないかなぁと思います。